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2025.02.17
DX案件状況と今後の展開

システム開発部長 N.O
水力発電所のセンサ情報収集システム(センシング案件)は、昨年度の新祖山発電所に始まり、今年度は6つの発電所案件を進めており、3月末までの竣工を計画しています。また、神通川水系発電所案件においても、監視カメラでの遠隔監視だけでなく、センサ情報収集システムをお客様に提案し、積極展開している状況です。これらのシステムには、デジタル化が困難なアナログメータの読み取りに、2022年度に開発したwebカメラによる画像認識システムも導入しており、必要なセンサ情報全てを収集可能としています。
以上の8案件を基盤とし、培ったノウハウを展開して、来年度以降も同様なシステムを複数個所の水力発電所に導入していただけるよう、水力発電所のDX化の提案を進めていきたいと考えています。また、水力発電所のカメラ映像をスマホでいつでもどこでも確認可能なシステムも並行して進めており、水力発電所のDX化を加速させることができると考えています。
更には、黒部宇奈月キャニオンルート トンネル内の硫化水素濃度や一酸化炭素濃度、軌道上や周辺の障害物などを検知し、運行前点検を自動で行う自動点検ロボット「キャニえもん」が2025年3月から現地で運行予定で、この技術を展開して、点検自動化のDX化も拡大していきたいと考えています。
今後は、昨年から大幅に進化したAI技術も取り込み、利便性を更に高めたAI・DXシステムの開発も進めていきたいと思います。