明日へ、未来へ 新しい仲間を募集!

NEWS

2024.08.19
自動点検ロボットの開発

システム開発部 S.N

 黒部宇奈月キャニオンルート トンネル内の硫化水素濃度や一酸化炭素濃度、軌道上や周辺の障害物などを検知し、運行前点検を自動で行う自動点検ロボット「キャニえもん」が2025年3月から現地で運行予定です。このキャニえもんは、でんそく だからこそ成し得た技術の集大成で、当社が何年間も蓄積してきたDX技術のかたまりです。今まで運行前に電車を走らせ人の手で行ってきた点検を自動で行い、省力化に貢献できるシステムです。
 具体的な動作は……

  1. 搭載カメラでの撮影、硫化水素・一酸化炭素・酸素濃度、温度を測定し、万が一障害物を検出した際は、自動停止し、障害物に近づきながら5枚の映像を撮影した後、自動帰還。
  2. 非接触充電ポイント帰還後、点検データや撮影した映像を拠点パソコンへWi-Fi通信にて転送。
  3. 拠点パソコンにおいて、点検データから列車運行可否を自動的に判断し、関係者へ結果をメール送信。
  4. でんそくからリモートメンテナンスでリアルタイムに異常検出し、即時対応を実現。

 現在、柳瀬工場で極力現地の状況に近づけた環境で走行試験を繰り返しています。現地でしか発生しないような課題を予測、リスクを徹底的に排除した状態で、2025年2月からの現地走行試験に臨みたいと考えています。